e t u d e n o . 1 2

食べかけの料理を冷蔵庫からとりだし、
電子レンジで温めもせず、 冷たいままで食べる

役目を終えたサランラップは、くしゃりとまるめられ、ゴミ箱に投げられた
的をはずれたそれは床で音をたてて重力にあらがっていた

no.12 ではプラスティック・フィルム(サランラップ)を取り上げる。


v a r i a t i o n i n t h e j e w e l b o x

作品を体験するひとつのプロセスを作るために、小さなクリアボックス二つ、それらを入れる箱という仕様を考えた。

もともと時計などを収めるための箱に入れられた no.12 は不思議な魅力を身にまとう。


etude no.12 box open

人々の手の中であけられ、とりだされ、指で押し込まれる

そのまま両耳を覆うと、ゴミになるはずのただのモノが「作品」に変化していく

誰でも耳にしているはず

ただ聴いた人はあまりいないだろうか

プチプチと・・・細かくほどける独特のかすかだからこそリアルな音。

etude no.12 ear

v a r i a t i o n i n t h e b o t t l e
no.12 in the bottle no.12 listening

ガラス瓶を用いいる事で周囲の音からetude no.12の音を切り離して聴くことが出来る

 

左画像:オーストリアで滞在中に制作発表したToni's Schafmilch Joghurtの瓶を用いた作品


variation on light / microlandscape / cheap sculpture

no.12 variation on light /  microlandscape

ライトボックスのうえにサランラップを置き、成形する。

もともとの音作品として音も発すると同時に、写真/画像の作品、彫刻的な作品となる


etudeで取り上げられるモノは生活の場面で見かける事がある、それらがetude追体験を促すスイッチとなる時に、継続的な変容を体験者にもたらす。


(c) 2009 a few notes production